「ランペール、ランペール?」
緑地公園の林の中、マンゴジェリーの声が響く。
「おっかしぃなぁ…この辺にいると思ったんだけど」
彼が簿ぼやくと、ひょい。と頭上の木の上から黄色い尻尾が垂れてきた。
先が灰色がかった短い尻尾。
「なんだ、そこにいたのか」
ひょい。
尻尾が答える。
「なんだ、寝てたのか?」
ひょい。
「そろそろ仕事にいこーぜ」
ひょいひょい。
「………」
尻尾は答えるがランペルは答えず。
「ランペール?」
ひょい。
「おーい、キイロタワシ」
ひょいひょいひょい。
…面白い…
しかし、ランペルティーザは降りてくる気配もない。
「ランペール?」
尻尾で遊ぶのにも飽きて、マンゴジェリーが軽々と木に駆け上ると。
「…………」
そこには、彼の相棒が丸くなってスヤスヤと規則的な寝息を立てていた。
「…なんだ、寝てたのか」
ひょい。
等の彼女は眠り込んだまま尻尾は律儀に返事を返す。
…そうだ♪
面白い悪戯を考え付いて、マンゴジェリーはニィッと口の両端を上げると、そっと彼女に近づいた。
さあ、尻尾はどう動く?
「ランペル」
そっとランペルの寝顔に顔を寄せると耳元に低く囁いた。
「いつまでも寝てると食っちまうぞー」
!!
「みぎゃ?!」
ゴッ!
「がふっ」
突然飛び起きたランペルティーザの頭にしたたかに顎をぶつけてマンゴジェリーは思い切りのけぞった。
勢いで木の幹にまでぶつけ頭がガンガン響くが、いや、そんなことより。
「ランペル?!起きてたのかよ?!!」
思わず声が裏返る。思わず勢いでやってしまったが相手が意識があるとなると、今思うと相当恥ずかしい。
しかし彼女は大きなあくびをひとつ。寝ぼけた顔をごしごしと乱暴に手でこすった。
「あー、マンゴ。おはよ」
「お前、なんか聞いたか?」
「は?なにが?」
素っ頓狂な顔は若干寝ぼけているが、嘘はない。
「俺が言った事」
「えー?何も。ってか、マンゴいつからいたの?」
マンゴ変だよ。と、彼女は笑う。
彼女と一緒に短い尻尾も楽しげにゆれていた。
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こんにちは!素敵な企画に参加したい参加したいと思ってまして…ついに参加させていただきました。
ランペの尻尾並みに短いFFつけちゃいました。拙い文章、失礼します!
ランペの尻尾をひょこひょこさせたくて書いてたらマンゴが暴走しました。
これからも度々、可愛いランペたちに会いに来ます。
失礼しました。